兵庫県でお墓じまいをお考えの際、費用の負担を少しでも軽くしたいとお考えになることは当然のことです。全国では一部の自治体が墓じまいに関連する補助金制度を設けていますが、残念ながら兵庫県内では現在、墓じまいに対する補助金制度は実施されていません。ただし、補助金がなくても費用を抑える方法は複数ありますので、この記事では兵庫県での墓じまいに必要な費用相場と、将来のご負担を軽減する具体的な方法をご案内いたします。

墓じまい補助金は兵庫県で受けられる?2025年最新情報

兵庫県内の各自治体に確認したところ、現時点で墓じまいに対する補助金制度を実施している市町村はございません。神戸市、姫路市、西宮市、加古川市、明石市、宝塚市、高砂市、伊丹市など、主要な都市を含めて県内全域で補助金制度は設けられていない状況です。

兵庫県内の墓じまい補助金の現状

兵庫県内では墓じまいに関する補助金制度は現在のところ設けられておりません。今後も制度の新設予定については、各自治体の窓口や公式サイトで最新情報を確認されることをお勧めいたします。

宝塚市の還付制度は令和5年末で終了

以前は宝塚市営霊園において、お墓を返還する際に永代使用料の一部が還付される制度がございました。

この制度は墓じまいを検討される方にとって費用負担を軽減する貴重な仕組みでしたが、令和5年末をもって終了しております。そのため、宝塚市営霊園でお墓じまいをされる場合も、現在は還付金を受け取ることはできません。このように、兵庫県内では以前あった制度も終了している状況ですので、費用を抑えるための別の方法を検討する必要があります。

墓じまいの費用相場|兵庫県で必要になる金額の内訳

兵庫県で墓じまいを行う場合、必要となる費用の総額は約30万円から300万円と幅がございます。この金額の差は、お墓の大きさ、立地条件、墓石の種類、そして墓じまい後の供養方法によって大きく変わってまいります。費用の内訳を理解しておくことで、見積もりの妥当性を判断できるようになり、費用を抑えるポイントも見えてまいります。

墓石の撤去費用と面積による違い

墓石の撤去費用は、お墓の面積によって大きく変動いたします。兵庫県内では1~2㎡未満15万円〜30万円程度が一般的な相場です。ただし、お墓の立地条件によって費用が上下します。たとえば、山間部の霊園や車両が入れない場所にあるお墓の場合、重機が使えないため手作業での撤去となり、追加費用がかかる場合があります。

遺骨供養ウーナでは現地での無料見積りを行っております。

閉眼供養やお寺への離檀料について

墓じまいを行う前には、お墓に宿る魂を抜く閉眼供養を行うことが一般的です。

閉眼供養のお布施は、お寺や地域によって異なりますが、兵庫県内では3万円から5万円程度が相場となっています。また、菩提寺の檀家になっている場合、墓じまいと同時に離檀される際には離檀料をお渡しすることがあります。離檀料は法的な義務ではございませんが、これまでお世話になった感謝の気持ちとしてお渡しするもので、金額は0円から10万円程度が一般的です。ただし、お寺との関係性や地域の慣習によって異なりますので、事前にお寺様に直接ご相談されることをお勧めいたします。高額な離檀料を求められた場合は、他の檀家の方やご親族に相談し、適切な対応を検討することも大切です。

新しい供養先にかかる費用

墓じまい後に取り出したご遺骨は、新しい供養先に納める必要があります。墓じまい後に新しい納骨先の費用相場は、3万円~150万円程度で、選択する供養方法によって大きく変動します。

海洋散骨の場合は3万円から40万円程度、手元供養の場合は1万円〜20万円程度、合祀型の永代供養墓の場合は、3万から30万円程度が相場となっています。個別の永代供養墓を選ぶ場合は50万円から150万円程度が必要となります。ご遺骨の一部を手元供養にして、残りのご遺骨を永代供養や海洋散骨にするという組み合わせも可能ですので、ご家族の想いやご予算に合わせて選択されるとよいでしょう。

神戸市・姫路市など兵庫県各自治体の墓じまいサポート状況

兵庫県内の各自治体では、補助金制度はございませんが、公営霊園での墓じまいに関する相談窓口や手続きのサポートは行っております。神戸市、姫路市をはじめとする主要都市では、改葬許可申請などの行政手続きについて、担当窓口で丁寧にご案内いただけます。

神戸市の公営霊園と墓じまい対応

神戸市には鵯越墓園をはじめとする複数の公営霊園がございます。

神戸市営墓地で墓じまいをされる場合、まず墓地の使用許可証を返還する手続きが必要です。神戸市では、改葬許可申請の窓口を各区役所に設けており、必要書類の案内や手続きの流れについて詳しく説明を受けることができます。ただし、墓石の撤去費用や閉眼供養の費用については、市からの補助はございませんので、全額自己負担となります。神戸市の特徴として、市街地に近い墓地が多いため、石材店への相談や専門会社の手配は比較的容易です。複数の専門会社から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討されることをお勧めいたします。

姫路市・西宮市・加古川市の状況

姫路市、西宮市、加古川市においても、墓じまいに関する補助金制度は実施されておりません。ただし、各市の市民課や環境課などの窓口で、改葬許可申請の手続きについて相談することが可能です。

姫路市には姫路市営墓地があり、西宮市には満池谷墓地などの公営墓地がございます。これらの公営墓地でも、使用許可証の返還手続きや改葬に必要な書類の取得方法について、窓口でご案内いただけます。加古川市では、市営墓地の管理を市役所が行っており、墓じまいに関する相談も受け付けています。いずれの自治体でも、手続きの流れは基本的に同じですが、必要書類の様式や提出先が異なる場合がありますので、事前に各自治体の窓口に確認されることが大切です。

明石市・宝塚市・高砂市・伊丹市の公営墓地情報

明石市には明石市営墓地があり、宝塚市には宝塚市営霊園、高砂市には高砂市営墓地、伊丹市には伊丹市営墓地がそれぞれ設置されています。

これらの自治体でも、墓じまいに対する補助金制度はございませんが、改葬許可申請などの行政手続きについては、各市役所の担当窓口でサポートを受けることができます。特に宝塚市では、以前あった還付制度が終了したため、現在は他の自治体と同様に全額自己負担となっています。高砂市には兵庫県内でも規模の大きい霊園があり、墓じまいの実績も多い地域です。伊丹市も市街地に位置しているため、専門会社の選択肢が多く、相見積もりを取りやすい環境にあります。いずれの自治体でも、まずは市役所の窓口で改葬の流れと必要書類について確認し、その後に専門会社への相談を進めるとスムーズです。

墓じまいの費用を抑える5つの方法

補助金制度がない兵庫県でも、工夫次第で墓じまいの費用を大幅に抑えることが可能です。ここでは、実際に多くの方が活用されている費用削減の方法を6つご紹介いたします。これらの方法を組み合わせることで、さらに効果的に費用を抑えることができます。

複数の会社から見積もりを取る

墓じまいの費用を抑える方法は、複数の会社から見積もりを取って比較することです。

複数会社から見積もりを取ることで、費用相場を把握でき、適正価格での依頼が可能になります。見積もりを依頼する際は、作業内容の詳細、追加費用の有無、作業期間、支払い方法などを明確に確認しましょう。また、極端に安い見積もりには注意が必要で、作業後に追加費用を請求されるケースもございます。見積書に含まれる内容を細かく確認し、不明な点は必ず質問して納得してから契約を結ぶことが大切です。

合祀墓を選ぶ

墓じまい後の供養先として、合祀墓を選ぶことで費用を大幅に抑えることができます。

合祀墓とは、血縁関係のない複数のご遺骨を一つの墓所に納める形式で、3万円から30万円程度で永代供養が可能です。また、合祀墓は管理費が不要なため、将来的な費用負担もございません。

海洋散骨という選択肢

海洋散骨は、粉骨したご遺骨を海にお還しする供養方法で、費用を抑えられる選択肢の一つです。委託散骨の場合、3万円から10万円程度が相場となります。兵庫県周辺では、明石海峡沖、大阪湾、和歌山沖などで海洋散骨が可能です。海洋散骨は、自然に還るという考え方に共感される方に選ばれている供養方法です。

手元供養で納骨先の費用を抑える

手元供養とは、粉骨したご遺骨の全部または一部をご自宅で保管し、日常の中で故人を身近に感じながら供養する方法です。

手元供養品には、小さな骨壺やペンダント型のアクセサリーなど、さまざまな種類があり、費用は1万円から20万円程度です。ご遺骨の一部だけを手元供養にして、残りのご遺骨を永代供養や海洋散骨にするという組み合わせも可能ですので、ご家族のお気持ちに合わせた供養ができます。

ご家族・ご親族と費用を分担する

墓じまいの費用は高額になることがありますので、ご家族や親族の間で費用を分担することも有効な方法です。

特に、代々受け継がれてきたお墓の場合、その恩恵を受けてきた親族全員で費用を負担することは合理的な考え方です。費用分担について話し合う際は、まず墓じまいの必要性と総費用を明確に説明し、各自の負担額について相談しましょう。全員が納得できる分担方法を見つけることで、費用面での負担が軽減されるだけでなく、家族の絆も深まります。ただし、費用の話し合いは慎重に進める必要があり、お互いの経済状況を理解し合い、無理のない範囲で協力し合うことが大切です。

墓じまいの具体的な手順と必要な書類

墓じまいを進める際には、いくつかの手順を踏む必要があります。初めての方にとっては複雑に感じられるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に進めていけば、大きな問題なく完了できます。ここでは、墓じまいの流れを順を追ってご説明いたします。

ご家族・ご親族への相談から始める

墓じまいを検討し始めたら、まず最初にご家族や親族に相談することが何よりも大切です。

お墓は先祖代々受け継がれてきた大切なものですので、独断で進めてしまうと後々トラブルになる可能性があります。特に、お墓を守ってきた長男や長女だけでなく、他の兄弟姉妹やいとこなど、関係する親族全員に墓じまいの意向を伝え、理解を得ることが重要です。相談の際は、墓じまいを検討する理由、今後の供養方法、費用負担について具体的に説明し、全員が納得できる形で進めましょう。親族の中に反対される方がいる場合は、時間をかけて丁寧に話し合い、お互いの考えを尊重しながら解決策を見つけることが必要です。

お寺や霊園への報告と相談

ご家族の合意が得られたら、次にお墓のあるお寺や霊園の管理者に墓じまいの意向を伝えます。

この報告は電話ではなく、できるだけ直接お伺いして、丁寧にご説明することをお勧めいたします。お寺の場合は、これまでお世話になった感謝の気持ちを伝えた上で、墓じまいの理由と今後の供養方法について説明しましょう。檀家を離れる場合は、離檀の手続きについても相談する必要があります。霊園の場合は、管理事務所で使用許可証の返還手続きや、墓石の撤去に関する規定について確認します。この段階で、閉眼供養の日程や、墓石撤去の石材店の指定があるかどうかも確認しておくとスムーズです。

新しい供養先を決める

墓じまいを行う前に、取り出したご遺骨をどこに納めるかを決めておく必要があります。

なぜなら、改葬許可申請には新しい受入先からの受入証明書が必要になるためです。選択肢としては、永代供養墓、納骨堂、新しいお墓、海洋散骨、手元供養などがあり、それぞれに費用や特徴が異なります。ご予算やご家族の考え方に合わせて、最適な供養方法を選びましょう。永代供養墓や納骨堂を検討される場合は、実際に施設を見学し、管理体制や供養の方法について詳しく説明を受けることをお勧めいたします。海洋散骨を選ばれる場合は、専門会社に依頼する必要があり、散骨可能な海域や費用について事前に確認しておくとよいでしょう。

遺骨供養ウーナ
スタッフ

遺骨供養ウーナでは、兵庫県高砂市にある合祀墓(合葬墓)『星のたもと』の運営を行っております。納骨費用は48,000円(税込)です。

改葬許可申請に必要な書類と手続き

墓じまいを行うには、現在お墓がある自治体から改葬許可証を取得する必要があります。

改葬許可申請には、改葬許可申請書、埋葬証明書または納骨証明書、新しい受入先からの受入証明書、申請者の身分証明書などの書類が必要です。埋葬証明書は、現在のお墓があるお寺や霊園の管理者に発行してもらいます。受入証明書は、新しい供養先の施設に発行してもらう書類です。これらの書類を揃えて、現在のお墓がある市区町村の役所に提出すると、改葬許可証が発行されます。手続きの詳細や必要書類は自治体によって若干異なる場合がありますので、事前に窓口で確認されることをお勧めいたします。

※ただし、海洋散骨など改葬にあたらない供養方法を選択する場合、自治体によっては改葬許可証の発行が不要となることがあります

閉眼供養とご遺骨の取り出し

改葬許可証が取得できたら、閉眼供養を行います。

閉眼供養とは、お墓に宿っている魂を抜く儀式で、仏教の多くの宗派で行われています。お寺に依頼すると、住職が読経をしてくださいます。閉眼供養の日程は、石材店がご遺骨を取り出す日に合わせて調整することが一般的です。閉眼供養が終わったら、カロートと呼ばれる納骨室を開けて、ご遺骨を取り出します。取り出したご遺骨は、多くの場合、水分や土が付着していますので、新しい供養先によっては洗骨や乾燥が必要になることがあります。ご遺骨の状態を確認し、必要な対応について専門会社に相談しましょう。

墓石の撤去と更地化

ご遺骨を取り出した後は、墓石を撤去し、お墓の区画を更地に戻す作業を行います。

この作業は専門の石材店に依頼するのが一般的で、墓石を解体し、基礎部分まで撤去して、土を整地します。撤去完了後、霊園やお寺の管理者に確認してもらった後、使用許可証を返還します。これで墓じまいの作業はすべて完了です。取り出したご遺骨は、事前に決めておいた新しい供養先に納め、故人の安らかな眠りを願いながら、新たな供養の形を始めることになります。

よくある質問|兵庫県の墓じまいと補助金について

墓じまいを検討される際、多くの方が同じような疑問や不安を抱えていらっしゃいます。ここでは、特によくいただくご質問とその回答をご紹介いたします。

お墓じまいの補助金はいくらもらえますか?

全国で墓じまいの補助金制度を実施している自治体では、数万円から20万円程度の補助金が一般的です。高額な例では、千葉県市川市の公営霊園返還時に最大44万円の還付金が支給されます。ただし、兵庫県内では2025年10月時点で墓じまいに対する補助金制度を実施している自治体はございません。そのため、兵庫県でお墓じまいをされる場合は、補助金を受け取ることはできず、全額自己負担となります。ただし、お墓が他県にある場合は、その自治体に補助金制度があるかもしれませんので、墓地所在地の市区町村役場に確認されることをお勧めいたします。

墓じまいをしたいけれどお金がない場合はどうすればよいですか?

墓じまいの費用が準備できない場合でも、いくつかの解決策がございます。

まず、ご家族や親族と相談して費用を分担することで、一人あたりの負担を軽減できます。また、複数の専門会社から見積もりを取って費用を比較し、会社を選ぶことも重要です。さらに、墓じまい後の供養方法を見直すことで費用を大幅に抑えることができる場合もあります。

誰も入っていないお墓の墓じまいはどうすればよいですか?

ご遺骨が納められていない空のお墓でも、墓じまいの手順は基本的に同じです。

まず、お墓のあるお寺や霊園の管理者に墓じまいの意向を伝え、閉眼供養を行ってから墓石を撤去します。ご遺骨が入っていない場合は、改葬許可証の取得は不要ですので、手続きは通常の墓じまいよりも簡単です。ただし、墓石の撤去費用や閉眼供養の費用は通常と同じくかかります。また、お墓を長期間放置すると、霊園やお寺から無縁墓として扱われ、1年間の公告期間を経て強制的に撤去される可能性があります。その場合、撤去費用を請求されることもありますので、使用しないお墓は早めに墓じまいをされることをお勧めいたします。

兵庫県内で墓じまいにかかる期間はどのくらいですか?

墓じまいにかかる期間は、準備から完了まで一般的に3か月から6か月程度です。

まず、ご家族や親族との話し合いに1か月程度、お寺や霊園への相談と新しい供養先の決定に1か月程度、改葬許可申請などの行政手続きに1か月程度かかります。その後、閉眼供養と墓石の撤去作業に1か月程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし、親族の合意を得るのに時間がかかったり、お寺との離檀交渉が難航したりすると、さらに時間が必要になることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めることをお勧めいたします。

遺骨供養ウーナ|兵庫県全域の墓じまいと供養をサポート

遺骨供養ウーナは、仏壇・仏具メーカーである株式会社法月が運営する、ご遺骨の供養を専門とするサービスです。全国約800の葬祭企業とのお取引実績があり、お墓じまいや散骨、粉骨など、遺骨供養サービス全体で年間約3,000件の豊富な経験を持っています。

全国対応でお墓じまいのご相談を承っており、墓じまい後のご遺骨の供養方法について、海洋散骨、永代供養、手元供養など、さまざまな選択肢をご提案いたします。兵庫県高砂市には、自然豊かな霊園内に永代供養施設「星のたもと」を設けており、管理費不要で将来のご負担がない合祀墓として多くの方にご利用いただいております。

海洋散骨は、明石海峡をはじめとする全国36海域で対応しており、委託散骨は35,600円〜ご利用いただけます。

お墓じまいに関する行政手続きのサポートや、新しい供養先のご案内、費用を抑える方法についてのご相談など、無料でお受けしております。お電話やお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

遺骨供養ウーナ公式サイト:https://una-kuyou.jp/

わからないことはなんでも。ウーナにご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

0120-159-566

<受付時間 9:00~17:00>

このページのトップへ戻る