粉骨は、故人のご遺骨を細かなパウダー状に砕く作業のことです。近年、お墓を持たない選択をする方や、海洋散骨・手元供養といった多様な供養方法を希望する方が増えており、粉骨への関心が高まっています。散骨・粉骨・墓じまいサービスを提供する立場から、粉骨は現代の供養スタイルに欠かせない重要な工程と言えるでしょう。

粉骨とは?

粉骨とは、故人のご遺骨を粉状に細かく砕く作業の事です。火葬後のご遺骨をそのまま自然に散骨すると、人の骨であることが明確に分かってしまうため、散骨時には粉骨することがマナーとされています。粉骨によりご遺骨は非常に細かくなり容積が減ることで保管の点においても扱いやすくなるため、供養の方法が多様化する現代において注目されています。

粉骨が選ばれる理由

粉骨が選ばれる主な理由は、現代の多様な供養ニーズに対応できることです。経済的な理由や墓守となる継承人がいないなどの理由から、お墓を持たない選択をした遺族の方がよく選ばれる供養方法となっています。ご遺骨をそのまま自宅で保管するとなると骨壺が大きく場所も取ることや、見た目がいかにもお骨壺であることでの心理的な抵抗や悲しみが心の負担となることもあります。コンパクトに扱いやすく手元供養するために粉骨を行われているのが実情です。

遺骨供養ウーナ
スタッフ

手元供養を選択する背景としては、ご要望は、「ご自身が亡くなったタイミングで一緒に納骨か散骨をしてほしい」や「最終的な供養先(納骨か散骨)を気持ちを決めるまで時間をしっかり持ちたいが、大きさと衛生面が気になる為」の2つの理由が多いです。

粉骨と散骨の違い

粉骨と散骨は密接に関連していますが、明確に異なる工程です。粉骨はご遺骨を細かく砕く作業そのものを指し、散骨は粉骨したご遺骨を海や山などの自然に還す行為を指します。散骨を行う際には、景観や環境への影響を考慮しご遺骨を粉骨する必要があります。散骨をする際に粉骨せず供養すると法律違反になり「遺骨遺棄罪(刑法190条)」に問われる可能性があるため注意が必要です。

粉骨は法律違反?規制と法的根拠について

粉骨に関する法的な不安を抱く方は多いですが、適切な知識を持つことで安心して粉骨を検討できます。

粉骨に関する法律の現状

粉骨をすること自体は法律違反ではありません。日本の法律では明確な規制がされていないのが現状です。そもそも、火葬後のご遺骨をどう扱うかは基本的にご遺族の自由だと考えられています。2025年1月現在では、海洋散骨を規制する法律はありません。「墓地、埋葬等に関する法律」では火葬した骨を墓地以外に埋葬すると遺骨遺棄罪になるとありますが、粉骨してパウダー状にすることで、法的な問題に抵触しないと解釈されています。

散骨時の2mm以下規定

散骨を行う際には、刑法190条の死体等遺棄罪に抵触しないよう、「2mm以下」にすることが業界のガイドラインとして定着しています。これは日本海洋散骨協会が策定した自主基準であり、法的な明文規定ではありません。散骨・粉骨サービスを提供する立場から、この規定はご遺骨の尊厳を保ちながら自然環境への配慮も両立する重要な基準と考えています。

厚生労働省のガイドライン

東京都福祉保険局のホームページには、「墓地、埋葬等に関する法律においてこれを禁止する規定はない。この問題については、国民の意識、宗教的感情の動向等を注意深く見守っていく必要がある。」との見解が示されています。法律制定時は海洋散骨を想定しておらず、規定がないため違法ではないという解釈になります。したがって、海洋散骨をする場合、許可や届出といった法律上の手続きは特にありません。

粉骨の料金相場【2025年最新】

粉骨の料金は会社や条件によって大きく異なりますが、一般的な相場を把握することで適正価格での依頼が可能になります。

骨壺サイズ別の費用一覧

粉骨費用は選択するサービス内容によって1万円〜5万円程度と幅があり、機械粉骨は1〜3万円、手作業粉骨は3〜5万円が相場となっています。遺骨の大きさや立ち会いの有無によっても料金が変動します。

具体的な料金例として、遺骨供養ウーナでは以下の料金設定となっています。

■一般粉骨

  • 10cm(3寸)以下:11,000円(税込)
  • 12~15cm(4~5寸):14,300円(税込)
  • 18~22cm(6~7寸):16,500円(税込)
  • 24cm(8寸)以上:19,800円(税込)

■六価クロム還元・滅菌乾燥・一般粉骨パック

  • 10cm(3寸)以下:17,600円(税込)
  • 12~15cm(4~5寸):23,100円(税込)
  • 18~22cm(6~7寸):24,200円(税込)
  • 24cm(8寸)以上:29,700円(税込)

■お立合い手作業粉骨

  • 10cm(3寸)以下:31,900円(税込)
  • 12~15cm(4~5寸):35,200円(税込)
  • 18~22cm(6~7寸):39,600円(税込)
  • 24cm(8寸)以上:44,000円(税込)

手作業と機械粉骨の価格差

粉骨の手法によっても料金が変わってきます。手作業で粉骨する場合は機械よりも手間と時間がかかるため、料金が高い傾向にあります。一般的には機械粉骨より1万〜2万円ほど高いと言われています。手作業は時間がかかりますが、故人に対する気持ちを整理しながらゆっくりと進められるメリットがあります。

追加オプション(洗浄・乾燥)の費用

粉骨には基本料金以外に追加オプションが発生する場合があります。お墓から取り出したご遺骨の場合は、ご遺骨に湿気を含んでおりペースト状になりますので、洗骨・乾燥が必要となります。六価クロム除去については、必須ではありませんが、弊社や他社で推奨している場合があり、追加料金が必要な会社もあります。

粉骨の方法|自分でやるか粉骨会社に依頼するか

粉骨を行う方法は大きく分けて自分で行う方法と専門会社に依頼する方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況に応じた選択が重要です。

自分で粉骨する方法と必要な道具

自分で粉骨する場合の方法として、自宅にある道具を使う方法と粉骨する機械をレンタルする方法があります。自宅にある道具を使う場合、骨を砕く道具としてすり鉢・すりこ木、カナヅチ、乳鉢・乳棒などが一般的です。また、砕いた後、異物を選り分け、綺麗な粉状にするために目の細かいふるい、粉になった遺灰を入れる袋などが必要になります。密封できる袋にご遺骨を入れて、めん棒などで上からたたくと粉骨できますが、袋が薄かったり、たたき過ぎてしまったりしてしまうと、袋が破れて中のご遺骨が出てきてしまうことがあるので注意が必要です。

粉骨キットの活用方法

会社の中には粉骨キットを販売しているところもあるため、利用することをおすすめします。粉骨キットを利用することで、必要な道具が一式揃い、適切な粉骨が可能になります。自分で粉骨を行う場合、親族などが納得をしていれば届け出が必要ということもないため、いつでも行うことができます。ただし、何も道具がない状態での粉骨はできませんし、パウダー状にすることも不可能でしょう。

粉骨会社に依頼するメリット・デメリット

粉骨会社に依頼する最大のメリットは、専門的な技術と設備による確実な作業です。ご遺骨には有害物質である「六価クロム」が含まれており、これは火葬の過程で生成され、皮膚炎やガンの要因ともされているため、粉骨作業には細心の注意が必要です。粉骨作業中に直接ご遺骨に触れてしまったり、粉を吸い込んでしまったりすると健康を害する恐れがあります。専門会社では重金属還元剤を用いて、六価クロムを還元処理し、無害化する対応を行っています。一方、デメリットとしては費用がかかることと、会社選びに時間を要することが挙げられます。

粉骨会社おすすめの選び方|失敗しないポイント

適切な粉骨会社を選ぶことは、故人への最後の供養を成功させる重要な要素です。以下のポイントを押さえることで、信頼できる会社を見つけることができます。

信頼できる粉骨会社の見極め方

信頼できる粉骨代行会社を選ぶポイントとして、作業の立会いができるかは判断材料の一つです。立会いが可能な会社は作業内容に透明性があり、安心して任せることができます。立会いを受け付けていない会社には注意が必要で、作業環境や方法に問題がある可能性があります。どのような場所や方法、機材で粉骨を行っているかを確認することで、信頼できる会社かどうか判断できます。会社を選ぶ際は、実績があるか、料金体制が明瞭か、会社名などの会社情報が明記されているかの観点から、信頼できるところを選びましょう。

料金体系の透明性をチェック

料金が明確に表示されていることも確認する必要があります。見積もりを依頼し、基本料金や追加料金の内訳を確認しましょう。粉骨料金が安いと思ってもその代わりに高価な数珠やアクセサリーを売りつけられ、実際には2倍や3倍の料金がかかるケースもあります。「粉骨8,500円~!」と広告を打ち、実際にHPを開いてみるとその価格で粉骨できるのは最も小さいサイズの骨壺だけで、利用者が最も多いサイズは大手と大差ない料金設定の会社も存在します。散骨・粉骨サービスを提供する立場から、明朗会計で必要な物をお選びいただける会社を選ぶことをお勧めします。

立会い可能な粉骨会社を選ぶメリット

立会い粉骨は、目の前で手作業で粉骨するのはもちろんのこと、ご一緒に参加することも出来ます。故人様の供養のために参加されることで、自分も加わって粉骨すれば、ご遺骨がサラサラのパウダーになる過程を経験出来て、皆さん、ご納得していただけます。亡き人に何か自分が出来ることをして差し上げたいと思ったら、この立会い粉骨もご納得していただける選択肢です。故人様に語りかけながら、心と体を使い、奉仕する、これも大切な供養であり、亡き人が喜ばれることなのです。立会い粉骨の料金は会社によって異なりますが、遺骨供養ウーナでは立会い粉骨を31,900円(税込)から承っております。

粉骨の詳しい手順と流れ

粉骨作業は複数の工程を経て行われます。適切な手順を理解することで、安心して粉骨を依頼できるようになります。

ご遺骨の引き取りから返却まで

粉骨は大まかに以下のような流れで進めていきます。会社を選ぶ、申し込み・手続きをする、ご遺骨を送る、粉骨作業を行う、ご遺骨を受け取る、散骨や供養をするという順序です。ご遺骨の送付には、専用の箱や梱包材が使用されます。粉骨が完了したら、会社からご遺骨が返送され、ご遺族が自分で受け取りに行くか、郵送されるのが一般的です。

異物除去と洗浄・乾燥工程

ご遺骨を骨壷から取り出し、異物が混入していないかを目視や磁石を使って確認します。金属探知機や磁石を使い、骨壺内のネジ・釘・金属片を除去します。次に、ご遺骨に含まれる水分量を測定し、基準値を超える場合は乾燥処理します。水分量の多いまま粉骨すると、ご遺骨がしっとりとしたペースト状になってしまうため、適切に乾燥させることが重要です。お墓から出されたご遺骨はほぼすべて水分を含んでいる状態であること、ご遺骨表面に菌が付着している可能性が高い観点から洗骨・乾燥・粉骨の順序での対応が必要となります。

粉骨作業の実際

粉骨作業は手作業による方法と機械による方法があります。手作業による粉骨は、刃物を使わずに粉骨したい場合に選択され、具体的には、乳鉢と乳棒やボールミルを使ってご遺骨を丁寧に粉末化していく方法が挙げられます。約3時間ほどかかりますが、故人に対する気持ちを整理しながらゆっくりと進められます。機械による粉骨は、専用機器を使用してご遺骨を粉末化する方法で、1時間程度で粉骨が完了し、スピーディーに進められる点が特徴です。また、ご遺骨には毒性の強い、発がん物質である六価クロムが含まれていることがあり、六価クロムの基準値を超える場合は、還元剤を用いて無害化処理をします。

粉骨後の供養方法|散骨から手元供養まで

粉骨後の供養方法は多岐にわたります。それぞれの特徴を理解して、故人や家族の意向に合った方法を選択することが重要です。

海洋散骨での活用

海洋散骨は粉骨後の代表的な供養方法の一つです。海洋散骨の費用相場は、委託プランならおおよそ3万円〜10万円ていど、貸切プランは20万円〜40万円程度となっています。東京湾・横浜エリアでは需要が高く、都心アクセスの良さから標準的な料金(貸切20~40万円、合同10~20万円程度)となっています。海洋散骨では粉骨や献花、読経が別料金となる場合があるため、事前に明細見積もりを取得することが重要です。散骨・粉骨サービスを提供する立場から、海洋散骨は故人が自然の一部となることを願う現代的な供養方法として、多くの方に選ばれています。

手元供養での保管方法

亡くなられたご家族のご遺骨をご自宅で保管される方が増えています。毎日の生活の中でいつでも故人に一緒にいてもらい、話しかけることができる考え方、それが手元供養です。ご遺骨ケースやおりん、お花立てやそれらを載せるステージなど、様々なサイズ・デザインがございます。故人が好きだった色、お部屋のインテリアに合うデザインなど、お好みのコーディネートでお選びください。手元供養では、ご遺骨を小さなアクセサリーに変えることで、いつでも故人を近くに感じることができるメリットがあります。

樹木葬・永代供養への納骨

粉骨したご遺骨は樹木葬や永代供養への納骨も可能です。樹木葬は自然に還るという考え方から、海や山に散骨することで、故人が自然の一部となることを願う人々に選ばれている供養方法です。永代供養は、お墓の管理や継承の心配がない供養方法として注目されています。粉骨することで、従来の骨壺よりもコンパクトになり、永代供養施設での納骨がしやすくなります。散骨・粉骨サービスを提供する立場から、粉骨は現代の多様な供養ニーズに対応する重要な選択肢と考えています。

よくある質問

粉骨に関してよく寄せられる質問にお答えします。これらの情報を参考に、安心して粉骨を検討してください。

粉骨料の相場はいくらですか?

粉骨費用は選択するサービス内容によって1万円〜5万円程度と幅があり、機械粉骨は1〜3万円、手作業粉骨は3〜5万円が相場となっています。
遺骨の大きさや立ち会いの有無によっても料金が変動します。

手作業で粉骨する場合は機械よりも手間と時間がかかるため、一般的には機械粉骨より1万〜2万円ほど高くなります。追加オプションとして、洗骨・乾燥が必要な場合は別途費用が発生し、六価クロム除去は、必須ではありませんが推奨している会社もあり、別途費用が発生する場合があります。

粉骨は法律違反ですか?

粉骨をすること自体は法律違反ではありません。日本の法律では明確な規制がされていないのが現状で、火葬後のご遺骨をどう扱うかは基本的にご遺族の自由だと考えられています。2025年1月現在では、海洋散骨を規制する法律はありません。ただし、散骨を行う際には、刑法190条の死体等遺棄罪に抵触しないよう、砂と同じくらいの大きさである「2mm以下」にすることが一般的です。東京都保健医療局のホームページには、「墓地、埋葬等に関する法律においてこれを禁止する規定はない」との見解が示されています。

散骨はよくない理由は?

散骨自体に問題があるわけではありませんが、適切な手順を踏まないと問題が生じる可能性があります。散骨をする際に粉骨せず供養すると法律違反になり「遺骨遺棄罪(刑法190条)」に問われる可能性があります。また、家族間で意見が対立する場合や、宗教的な理由で散骨に反対する親族がいる場合もあります。散骨・粉骨サービスを提供する立場から、散骨は適切な手順と家族の合意があれば、故人が自然の一部となる美しい供養方法と考えています。重要なのは、法的な要件を満たし、家族全員が納得した上で行うことです。

自分で粉骨できますか?

自分で粉骨することは可能ですが、いくつかの注意点があります。自宅にある道具を使う場合、骨を砕く道具としてすり鉢・すりこ木、カナヅチ、乳鉢・乳棒などが必要です。ただし、ご遺骨には有害物質である「六価クロム」が含まれており、粉骨作業中に直接ご遺骨に触れてしまったり、粉を吸い込んでしまったりすると健康を害する恐れがあります。2mm以下を目安としたパウダー状に粉骨できないと、法律に違反するだけでなく刑罰の対象となる可能性が出てきます。信頼できる会社に依頼することで、こうした心配なく安心して供養ができるので会社への依頼がおすすめです。

粉骨サービスなら遺骨供養ウーナ

遺骨供養ウーナは1960年創業の仏壇・仏具メーカーの法月(のりづき)株式会社が運営しております。遺骨供養ウーナでは最先端設備を導入し、安全・丁寧な粉骨を行います。火葬された焼骨には高い確率で発ガン性物質・六価クロムが含まれており、わたしたちは重金属還元剤を用いて、六価クロムを還元処理し、無害化する対応を行っております。海洋散骨や洗骨をご希望の場合は全て六価クロム還元処理を行います。ご遺骨の郵送でのやり取りだけでなく、お持ち込みや、お立ち合いでの粉骨やショールーム見学など、顔が見えて透明性あるサービスを提供しております。

遺骨供養ウーナ公式サイト:https://una-kuyou.jp/

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