海洋散骨を検討されている方にとって、粉骨という言葉は初めて耳にする方も多いかもしれません。実は海洋散骨を行うには、ご遺骨をパウダー状に細かくする粉骨という工程が必ず必要になります。日本の法律(墓埋法)には海洋散骨に関する明確な規定はありませんが、そのままの状態のご遺骨を散布し発見された場合、遺棄罪に問われる可能性があります。そのため、ご遺骨とわからない状態にすることが求められているからです。

この記事では、海洋散骨における粉骨の必要性から具体的な料金相場、信頼できる専門会社の選び方まで、これから海洋散骨をお考えの方に必要な情報をわかりやすくお伝えします。

海洋散骨に粉骨が必要な理由と法律上の注意点

海洋散骨を行う際には、必ずご遺骨を粉骨する必要があります。これは単なる慣習ではなく、法律に基づいた重要な手順です。まず、粉骨の基本的な意味と、なぜ海洋散骨に必要なのかを理解しておきましょう。

ご遺骨をパウダー状にする粉骨とは

粉骨とは、火葬後のご遺骨を細かく砕いてパウダー状にする工程のことを指します。火葬後のご遺骨は骨の形が残っている状態ですが、これを専用の機械や手作業により、さらさらとした粉末状に変えることが粉骨です。この工程により、ご遺骨の容量は約4分の1から5分の1程度にまで小さくなります。

粉骨を行う理由は複数あります。まず、海洋散骨を行う際には業界ガイドラインに従い、ご遺骨を2mm以下の細かさにすることが推奨されています。また、粉骨によってご遺骨が小さくなることで、手元供養用のミニ骨壺に納めやすくなったり、散骨の際に風に乗って自然に還りやすくなったりするメリットもあります。さらに、ご遺骨が外気に触れないよう真空パックで保管できるようになるため、長期的な保管にも適した状態になります。

遺骨遺棄罪を避けるために2mm以下への粉砕が必要

海洋散骨において粉骨が必須となる重要な理由は、刑法190条の遺骨遺棄罪に抵触しないためです。遺骨遺棄罪とは、ご遺骨を不適切に捨てたり放置したりする行為を罰する法律で、違反すると刑罰の対象となります。しかし、法務省は1991年に『葬送のための祭祀として節度をもって行われる限り遺骨遺棄罪に該当しない』という見解を示しています。

この「節度をもって」という部分の具体的な基準の一つが、ご遺骨を2mm以下のパウダー状に粉砕することです。2mm以下に細かくすることで、ご遺骨が見た目にも遺骨とわからない状態になり、法律的にも問題のない散骨が可能になります。そのため、海洋散骨を行う専門会社は必ず粉骨の工程を経てから散骨を実施しており、この基準を満たさない散骨は行われません。

六価クロムの無害化で環境への配慮を

粉骨において重要なのは、単に細かくするだけでなく、環境への配慮も必要という点です。実は火葬されたご遺骨には、六価クロムという発がん性物質が含まれていることがあります。これは火葬の過程で自然に生成されるもので、そのまま海に散骨すると環境汚染につながる可能性があります。

そのため、信頼できる専門会社では粉骨の際に六価クロムを無害化を施しています。これにより、海の環境を守りながら散骨を行うことができます。海洋散骨を依頼する際は、この六価クロム無害化を実施しているかどうかを必ず確認することをおすすめします。環境への配慮は、故人様を自然に還すという海洋散骨の本来の意味を大切にすることにもつながります。

法務省と厚生労働省が示す「節度ある葬送」の意味

法務省と厚生労働省が示す「節度ある葬送」には、粉骨以外にもいくつかの条件があります。まず、散骨を行う場所についてですが、陸地から1海里以上離れた沖合で行うことが求められます。これは漁業や海水浴場などへの配慮からです。また、養殖場や航路を避けることも重要な条件です。

散骨の方法についても配慮が必要です。ご遺骨と一緒に花びらを散骨することは可能ですが、セロハンなどの包装は取り除く必要があります。さらに、散骨を行う際の服装も平服が推奨されており、喪服で行うと周囲の方に不安を与える可能性があるため避けるべきとされています。このように、法律的な問題を回避するだけでなく、社会的な配慮も含めて「節度ある葬送」を行うことが、安心して海洋散骨を選択するための条件となっています。

海洋散骨と粉骨を依頼する時の各プランの特徴と費用相場

海洋散骨には複数のプランがあり、それぞれ費用や実施方法が異なります。ご家族の状況やご予算、故人様への想いに合わせたプランを選ぶことが大切です。ここでは、3つの主要なプランの特徴と選び方についてご説明します。

委託散骨代行プランの特徴と費用

委託散骨代行プランは、専門会社がご家族に代わって散骨を実施するプランです。ご家族が船に乗船せず、粉骨したご遺骨を専門会社にお預けして散骨を任せる形になります。費用は経済的で、3万円〜10万円程度が一般的な相場です。このプランは、遠方にお住まいの方や、船酔いが心配な方、費用を抑えたい方に適しています。

散骨は複数のご家族のご遺骨をまとめて実施しますが、それぞれのご遺骨は個別に水溶性の袋に包まれており、混ざることはありません。散骨後には、実施日時と散骨の実施場所が記載された散骨証明書と、散骨の実施記録としての写真が送られてきます。立ち会いはできませんが、写真を通じて散骨の様子を確認できるため、多くの方が選択されているプランです。

貸切散骨でご家族と一緒に

貸切散骨は、1組のご家族だけで船をチャーターし、ご自身の手で散骨を行うプランです。費用は20万円〜40万円程度が相場で、船の大きさや乗船人数、航行距離によって変動します。このプランの特徴は、ご家族だけの時間を持てることです。他のご家族に気を遣うことなく、故人様とのお別れの時間をゆっくりと過ごすことができます。

散骨当日は、指定された港に集合し、専用の船に乗船します。船は陸地から1海里以上離れた沖合へ向かい、散骨ポイントに到着すると、献花や献水などのセレモニーを行います。その後、ご家族の手でご遺骨を海に散骨します。散骨後は船が散骨ポイントを旋回し、故人様に最後のお別れを告げます。天候や海況によっては日程変更が必要になる場合もあるため、スケジュールには余裕を持って計画することをおすすめします。

合同散骨で費用を抑える選択肢

合同散骨は、複数のご家族が同じ船に乗船し、それぞれが散骨を行うプランです。費用は10万円〜20万円程度が相場で、貸切散骨と委託散骨代行の中間に位置するプランと言えます。自分の手で散骨したいけれど費用は抑えたいという方や、他のご家族と一緒でも気にならないという方に適しています。

当日の流れは貸切散骨とほぼ同じですが、各ご家族が順番に散骨を行います。他のご家族と時間を共有するため、多少の配慮は必要ですが、同じように故人様を見送る方々と船上で過ごすことで、温かい雰囲気の中での散骨となります。また、一人で船に乗るのは不安という方にとっても、他のご家族がいることで心強く感じられるメリットもあります。

海洋散骨と粉骨を依頼す会社の選び方

粉骨や海洋散骨を依頼する専門会社選びは、故人様のご供養に関わる大切な決断です。料金の安さだけで選ぶのではなく、信頼性やサービスの質を見極めることが重要になります。ここでは、安心して任せられる専門会社を選ぶための具体的なチェックポイントをご紹介します。

六価クロム無害化の実施状況を確認

専門会社を選ぶ際に重要なポイントの一つが、六価クロム無害化を実施しているかどうかです。前述の通り、火葬されたご遺骨には発がん性物質である六価クロムが含まれている可能性があり、これをそのまま海に散骨すると環境汚染につながります。そのため、環境への配慮を重視する専門会社では、粉骨の工程で六価クロムを無害な三価クロムへの還元を行っています。

ホームページやパンフレットに六価クロム無害化について明記されているか、また追加料金なしで標準サービスとして提供されているかを確認しましょう。これを行っていない会社や、オプションとして別料金を請求する会社よりも、標準サービスとして含まれている会社の方が、環境への意識が高く信頼できると言えます。問い合わせの際に、具体的にどのような方法で無害化を行っているかを質問してみるのも良いでしょう。

散骨証明書の発行有無

信頼できる専門会社を見分けるもう一つの基準が、散骨証明書をきちんと発行しているかどうかです。散骨証明書は散骨を実施した日時や場所を記録した書類です。これらの証明書があることで、確実にサービスが実施されたことが確認できます。

特に散骨証明書については、散骨を実施した日時、場所などの詳細な情報が記載されているかが重要です。これらの証明書や記録物が標準サービスに含まれているか、それとも別料金なのかも事前に確認しておきましょう。証明書の発行を明確にしている会社は、サービスの透明性が高く、信頼性も高いと判断できます。

お一人ずつ丁寧に粉骨する体制か

粉骨において非常に重要なのが、他の方のご遺骨と混ざらないよう、お一人ずつ個別に行っているかどうかです。会社によって作業体制や工程が異なるため、個別に丁寧に対応しているかを確認することが大切です。故人様のご遺骨は唯一無二のものであり、他の方のご遺骨と混ざることは絶対に避けなければなりません。

信頼できる専門会社では、粉骨機械を使用する場合でも、1柱の粉骨が終わるたびに機械を丁寧に清掃し、次の粉骨に移ります。また、手作業で粉骨を行う会社もあり、このような会社では特に丁寧な粉骨が期待できます。ホームページで粉骨の様子が公開されていたり、立ち会い粉骨のオプションがあったりする会社は、粉骨過程の透明性が高く安心です。問い合わせの際に、粉骨工程について質問し、丁寧に説明してくれるかどうかも判断材料になります。

施行実績と業界での取引実績

専門会社の信頼性を判断する上で、施行実績の多さも重要な指標となります。年間の粉骨や散骨の件数が多い会社は、それだけ多くの方に選ばれており、経験とノウハウが蓄積されています。たとえば、実績がある会社であれば、様々なケースに対応してきた経験があり、安心して任せることができます。

また、業界での取引実績も見逃せないポイントです。葬祭業界の法人との取引実績がある会社であれば、プロの葬祭関係者からも信頼されていることを意味します。葬祭業界のプロが取引相手として選ぶということは、サービスの質や信頼性が高い証拠です。さらに、創業年数や運営会社の事業内容も確認しましょう。たとえば、仏壇・仏具メーカーとして長年事業を行ってきた会社であれば、ご供養に関する深い理解と経験があると判断できます。

粉骨から海洋散骨までの流れ|手順とスケジュール

粉骨から海洋散骨まで、実際にどのような流れで進むのか不安に感じている方も多いでしょう。ここでは、お申し込みからご遺骨のお引き渡し、粉骨、そして散骨完了までの具体的な手順とスケジュールをご説明します。全体の流れを理解しておくことで、安心してサービスを利用できます。

ご遺骨の受付方法|郵送・持込・訪問引取

ご遺骨を専門会社にお預けする方法は、主に3つあります。一つ目は郵送による方法です。専門会社から送られてくる専用の梱包キットを使用してご遺骨を梱包し、宅配便で送付します。この方法は全国どこからでも利用できる方法です。梱包キットには緩衝材や防水シート、送り状などが含まれており、ご遺骨を安全に送るための工夫がされています。

二つ目は、直接施設にお持ち込みいただく方法です。静岡本店など主要拠点に来店できる方は、この方法を選ぶことで来店持込割引が適用される場合があります。また、施設の見学や粉骨の立ち会いができることもあり、より安心してサービスを受けられます。三つ目は、スタッフによる訪問引取です。ご自宅までスタッフが伺ってご遺骨をお預かりする方法で、遠方の方や外出が難しい方に適しています。ただし、訪問引取は対応エリアが限られている場合があるため、事前に確認が必要です。

粉骨の具体的なプロセス

ご遺骨が専門会社に到着すると、まず状態の確認が行われます。ご自宅で保管されていたご遺骨の場合、約95%はそのまま粉骨に進めます。一方、墓地に埋葬されていたご遺骨の場合は、洗浄と乾燥の工程から始まります。洗浄では、土や汚れを丁寧に取り除き、その後専用の設備でしっかりと乾燥させます。

次に、異物の除去が行われます。火葬後のご遺骨には、棺の金具や副葬品の一部が混入していることがあるため、これらを手作業で丁寧に取り除きます。そして、本社敷地内別棟の専用ブースで粉骨が実施されます。専用の粉骨機械を使用し、ご遺骨を2mm以下のパウダー状に粉砕します。この際、六価クロムの無害化も同時に行われます。

散骨実施までの期間

粉骨が完了した後、実際に散骨が行われるまでの期間は、選択されるプランによって異なります。委託散骨代行プランの場合、同じ海域で散骨を希望される方のご遺骨が一定数集まった時点で散骨が実施されます。これは、船を出航させる効率を考慮した運営方法で、お客様の費用負担を抑えることにもつながっています。

散骨の実施時期は不定期となりますが、ご遺骨をお預かりしてから6ヶ月以内には散骨が完了することがほとんどで、多くの場合、1ヶ月から4ヶ月程度で実施されることが一般的です。一方、貸切散骨や合同散骨の場合は、お客様と日程を調整して実施されるため、より早く散骨を行うことも可能です。散骨が実施される時期について不安がある場合は、申し込み時に確認しておくことをおすすめします。

散骨証明書と散骨位置の記録を提供

散骨が完了すると、専門会社から散骨証明書が発行されます。この証明書には、散骨を実施した日時、場所が記載されており、確かに散骨が行われたことを証明するものです。

また、散骨証明書とともに、散骨時に撮影された写真が入ったアルバムや、画像データが入ったCDが送られてきます。これらは通常、散骨完了後約1ヶ月程度でお客様のもとに届きます。写真を通じて散骨の様子を確認できるため、委託散骨代行プランで立ち会えなかった方でも、どのように散骨が行われたかを知ることができます。海の様子や天候、散骨の瞬間など、複数の写真が提供されることで、故人様が自然に還った瞬間を感じることができます。

海洋散骨したいご遺骨の粉骨は自分でできるか|業者依頼との比較

粉骨にかかる費用を抑えるために、自分で粉骨できないかと考える方もいらっしゃいます。法律上は自分で粉骨することも可能ですが、実際には様々な困難が伴います。ここでは、自分で粉骨する方法と、専門会社に依頼する場合との違いについて詳しく見ていきましょう。

法律上は自分で粉骨することも可能

日本の法律では、ご家族がご自身でご遺骨を粉骨することは禁止されていません。ご遺骨は祭祀財産として遺族が管理する権利があるため、粉骨という行為自体に法的な問題はありません。ただし、粉骨したご遺骨を散骨する場合は、前述の通り2mm以下の細かさにする必要があり、また散骨する場所や方法についても「節度ある葬送」の基準を守る必要があります。

自分で粉骨することが法的に可能であっても、実際に行うには多くの課題があります。まず、ご遺骨を2mm以下の細かさにするには相当な労力と時間が必要です。また、粉骨中に粉塵が舞い上がるため、衛生面での配慮も必要になります。さらに、後述する六価クロムの無害化は個人では実施できないため、環境への配慮という点で問題が残ります。法律的には可能でも、実際には専門会社に依頼する方が現実的な選択肢と言えます。

粉骨キットやハンマーを使う方法

自分で粉骨を行う場合、一般的にはハンマーとすり鉢を使う方法が知られています。まず、ご遺骨を丈夫な袋に入れ、ハンマーで叩いて砕いていきます。その後、すり鉢を使ってさらに細かく粉砕します。この作業を繰り返すことで、徐々にパウダー状に近づけていきますが、2mm以下の細かさにするには数時間から丸一日かかることもあります。

また、粉骨機のレンタルサービスを提供している会社もあります。専用の機械を使えば手作業よりは楽になりますが、機械の操作方法を覚える必要があり、また粉塵対策のための設備や清掃の手間も発生します。粉骨キットとして、ハンマーやすり鉢、防護用のマスクや手袋などがセットになった商品を販売している会社もありますが、これらを使用しても粉骨の大変さは変わりません。

自分で行う場合の精神的・肉体的なご負担

自分で粉骨を行う際の課題の1つは、精神的・肉体的なご負担です。故人様のご遺骨を自らの手で砕くという行為は、想像以上に心理的な負担が大きいものです。ハンマーでご遺骨を叩く音や感触、目の前で骨が砕けていく様子を目にすることで、深い悲しみや罪悪感を感じる方も少なくありません。

肉体的な負担も無視できません。ご遺骨は非常に硬く、特に大腿骨などの太い骨を2mm以下に粉砕するには、相当な力と時間が必要です。数時間から一日中、ハンマーを振り続ける必要があり、手や腕、肩に大きな負担がかかります。また、粉塵を吸い込まないよう防護マスクを着用し続ける必要があり、粉骨環境も決して快適とは言えません。これらの負担を考えると、数万円の費用で専門会社に依頼する方が、心身ともに楽で安心できる選択と言えます。

六価クロムの無害化ができないリスク

自分で粉骨を行う場合の深刻な問題が、六価クロムの無害化ができないという点です。前述の通り、火葬されたご遺骨には発がん性物質である六価クロムが含まれている可能性があり、これをそのまま海に散骨すると環境汚染につながります。六価クロムを無害な三価クロムに還元するには専用の薬剤と設備が必要であり、個人で実施することはほぼ不可能です。

海洋散骨を目的として粉骨を行うのであれば、環境への配慮は避けて通れない問題です。自然に還すという海洋散骨の趣旨に反して、環境を汚染してしまっては本末転倒です。また、海域によっては六価クロム無害化を施していないご遺骨の散骨を受け入れない場合もあります。このような理由から、海洋散骨を前提とした粉骨であれば、六価クロム無害化を標準サービスとして提供している専門会社に依頼することが強く推奨されます。

2mm以下への粉砕が難しい現実

自分で粉骨を行う際の技術的な課題として、2mm以下の細かさに仕上げることの難しさがあります。手作業でハンマーとすり鉢を使う場合、どれだけ時間をかけても均一に細かく粉砕することは非常に困難です。目視で2mm以下に見えても、実際には大きな粒が混ざっていることが多く、法律的に問題のない状態にならない可能性があります。

専門会社が使用する粉骨機械は、均一に細かく粉砕できるよう設計されており、確実に2mm以下の状態に仕上げることができます。また、粉骨後の状態を確認する基準も持っているため、散骨に適した状態であることが保証されます。自分で粉骨した場合、この基準を満たしているかどうかを判断することも難しく、結果的に散骨を受け入れてもらえない可能性もあります。このような技術的な問題も考慮すると、やはり専門会社に依頼する方が確実で安心です。

粉骨後の供養の選択肢|全部散骨か一部手元供養か

粉骨後のご遺骨をすべて散骨するか、一部を手元に残すか迷われる方は多くいらっしゃいます。実は、全部を散骨せずに一部を手元供養として残す方が多数派です。ここでは、様々な供養の選択肢とそれぞれの特徴についてご説明します。

一部散骨と手元供養の併用という選択肢

海洋散骨を検討される方の中には、すべてを散骨するのではなく、一部を散骨し残りを手元供養として保管される方も多くいらっしゃいます。手元に一部でも残しておくことで、日々故人様を身近に感じることができます。また、親族の中で意見が分かれた場合にも、一部散骨・一部手元供養という選択肢が調整しやすいというメリットがあります。

粉骨されたご遺骨は通常の骨壺に入っていた時よりコンパクトに小さくなるため、ミニ骨壺でもしっかりと納めることができます。たとえば、半分を散骨し、残りの半分をミニ骨壺で自宅に保管するといった方法があります。また、兄弟姉妹でご遺骨を分けて、それぞれが手元供養するというケースもあります。粉骨後のご遺骨は真空パックで密封されているため、長期保管にも適しています。

手元供養の種類|ミニ骨壺やペンダント

手元供養にはさまざまな形があります。一般的なのがミニ骨壺です。通常の骨壺よりもずっと小さく、手のひらサイズから、リビングや寝室の棚に飾れるサイズまで、様々なデザインのものがあります。陶器製、木製、金属製など素材も選べ、インテリアに調和するシンプルなデザインのものが人気です。

また、ご遺骨の一部をペンダントに納めて身につける方法もあります。遺骨ペンダントは、外から見てもそれとわからないデザインのものが多く、常に故人様と一緒にいるような安心感を得られます。さらに、ご遺骨を加工してダイヤモンドやガラスのアクセサリーにするサービスもあります。これらの手元供養の方法は、故人様を身近に感じながら日常生活を送ることができるため、多くの方に選ばれています。

永代供養との組み合わせ

粉骨後のご遺骨は、海洋散骨以外にも様々な供養方法を選択できます。永代供養は、寺院や霊園が長期的に管理・供養してくれる方法で、お墓の後継者がいない方に適しています。合祀墓と呼ばれる共同の納骨施設に納める形が一般的で、費用は3万円〜30万円程度が相場です。管理費が不要で、将来的な費用の心配がないのが大きなメリットです。

また、一部を海洋散骨、一部を永代供養、そして一部を手元供養というように、複数の方法を組み合わせることも可能です。このように選択肢が多様化していることで、ご家族の状況に合わせた最適な供養の形を選ぶことができます。

分骨の方法と追加費用

粉骨したご遺骨を複数に分ける分骨は、専門会社に依頼することができます。たとえば、3つに分けて、それぞれ散骨用、手元供養用、親族への分配用とすることができます。分骨自体に追加費用がかかる場合もあれば、無料で対応してくれる会社もあるため、事前に確認が必要です。一般的には、分骨1箇所あたり数千円程度の費用がかかることが多いようです。

分骨をする場合、それぞれの用途に応じた包装が必要になります。散骨用は水溶性の袋、手元供養用は真空パック、親族への分配用は小さな骨壺などです。これらの容器や袋の費用も、サービス内容に含まれているか確認しましょう。また、分骨証明書が必要となるケースもありますが、遺骨供養ウーナでは分骨証明書の発行には対応していません。寺院の永代供養などで証明書が求められる場合もあるため、必要性については事前に納め先へ確認しておくことをおすすめします。

よくある質問|海洋散骨での粉骨について

海洋散骨や粉骨について、多くの方が共通して抱く疑問があります。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。これらの情報が、皆様の不安解消と意思決定の助けになれば幸いです。

粉骨散骨の費用はいくらですか?

粉骨と散骨を合わせた費用は、選択するプランによって大きく異なります。委託散骨代行プランの場合、3万円〜10万円程度が相場です。このプランには、粉骨、六価クロム無害化、散骨実施、散骨証明書の発行、写真の提供などが含まれます。一方、ご家族が船に乗船する合同散骨では10万円〜20万円程度、船を貸し切る貸切散骨では20万円〜40万円程度が相場となります。

費用には海域による違いもあり、沖縄などの遠方の海域では若干高めになる傾向があります。また、墓じまい後のご遺骨で洗浄・乾燥が必要な場合は追加費用がかかります。見積もりを取る際は、すべての費用が含まれた総額を確認し、追加費用の有無を必ず確認しましょう。

海洋散骨の料金はいくらですか?

海洋散骨のみの料金は、すでに粉骨が済んでいる場合で3万円〜40万円程度が相場です。委託散骨代行の形式であれば、この範囲内で依頼できます。ただし、多くの専門会社では粉骨とセットでの料金設定となっており、セットの方が割安になることが一般的です。そのため、粉骨も必要な場合は、別々に依頼するよりもセットプランを選ぶことをおすすめします。

貸し切りで散骨を行う場合は、前述の通り20万円〜40万円程度が相場です。料金には船のチャーター費、人件費、燃料費、保険料などが含まれています。複数の専門会社から見積もりを取って比較する際は、料金だけでなく、散骨証明書の発行、散骨の大まかな位置の記録の提供など、サービス内容も併せて確認することが大切です。

粉骨は自分でできますか?

法律上は自分で粉骨することも可能です。しかし、実際には多くの課題があり、専門会社への依頼を強くおすすめします。まず、ご遺骨を2mm以下のパウダー状にするには、相当な労力と時間が必要で、数時間から丸一日かかることもあります。ハンマーとすり鉢を使う方法が一般的ですが、故人様のご遺骨を自らの手で砕くという行為は、想像以上に精神的な負担が大きいものです。

また、大きな問題は、六価クロムの無害化が個人ではできないという点です。発がん性物質である六価クロムをそのまま海に散骨すると環境汚染につながるため、海洋散骨を目的とするのであれば、無害化を実施している専門会社に依頼することが必須です。粉骨料金の3万円前後で、これらの負担と環境への配慮が解決できることを考えると、専門会社への依頼が現実的な選択と言えます。

お金のかからない納骨方法は?

経済的な納骨・供養方法は、委託散骨代行プランによる海洋散骨です。粉骨から散骨まで含めて3万円〜40万円程度で完結し、その後の管理費や年会費は一切かかりません。次に経済的なのが手元供養のみで、粉骨料金の1万円〜5万円程度とミニ骨壺代を合わせて数万円以内で済みます。ただし、手元供養は将来的にどうするかという課題が残るため、一部散骨・一部手元供養の組み合わせが推奨されます。

永代供養合祀墓は3万円〜30万円程度で、海洋散骨よりは費用がかかりますが、陸地に手を合わせる場所があるというメリットがあります。従来のお墓は初期費用だけで平均149.5万円程度、さらに毎年の管理費が発生するため、経済的な負担は大きくなります。費用面だけで考えれば海洋散骨も経済的ですが、故人様の意思やご家族の考え方も含めて、総合的に判断することが大切です。

散骨までどのくらいの期間がかかりますか?

散骨までの期間は、選択するプランとご遺骨の状態によって異なります。ご自宅で保管されていたご遺骨で、委託散骨代行プランを選択される場合、ご遺骨をお預けいただいてから、同じ海域での散骨希望者が集まったタイミングで散骨が実施されるため、1ヶ月から6ヶ月で完了することが一般的です。

貸切散骨や合同散骨の場合は、お客様と日程を調整して実施するため、希望される日程での散骨が可能です。ただし、天候や海況によって延期になることもあるため、スケジュールには余裕を持っておくことをおすすめします。

散骨実施後、散骨証明書と実施記録としての写真が届くまでに、さらに1ヶ月程度かかります。

遺骨供養ウーナ|海洋散骨と粉骨を全国対応でサポート

遺骨供養ウーナは、仏壇・仏具メーカーの法月株式会社が運営しており、ご遺骨のご供養に関するサポートを行っています。遺骨供養サービス全体で年間約3,000件の粉骨や洗骨、海洋散骨、永代供養納骨の豊富な経験を持ち、全国約800の葬祭業界の法人様とのお取引実績があります。海洋散骨は全国36海域で対応しており、お墓じまいも全国対応で承っています。

粉骨は静岡本店、東京支店共に専用ブースで実施し、お一人ずつ丁寧に粉骨を行うことで、他の方のご遺骨と混ざることは一切ありません。六価クロムの無害化も標準サービスとして実施しており、環境への配慮も万全です。また、散骨証明書や散骨位置情報の提供など、ご安心いただけるサービス体制を整えています。

海洋散骨では、委託散骨代行プランから貸切散骨まで、ご家族の状況に合わせたプランをご用意しています。費用は明確で、追加料金の心配もありません。無料相談も実施しておりますので、海洋散骨や粉骨についてご不明な点やご不安なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。故人様への想いに寄り添いながら、心を込めてサポートさせていただきます。

遺骨供養ウーナ公式サイト:https://una-kuyou.jp/

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